レティクル、ミルスケールって何?

双眼鏡に興味があって、買うのならどんな双眼鏡がいいだろうといろいろ探していると、Reticle レティクル(ミルスケール)という単語を見る機会があるでしょう。レティクルはレチクルなんて読んだりもします。

 

これ、何かというと、双眼鏡を覗いた時に視野の中に見える十文字に切られた目盛りのことです。

 

映画なんかで、軍人が双眼鏡を覗くいた時に目盛りの入った視野のシーンがあったりするのをご覧になったことがあると思います。

 

ちなみに厳密にいえば、レティクルというのは双眼鏡を覗いたいときに十字やT字に出てくる線のことで、ミルスケールというのは目盛りのことを言います。このレティクルとミルスケールによって対象物の大きさが分かったり、対象物までの距離が分かったりするのです。

 

スペックの高い双眼鏡には、このレティクル(ミルスケール)が搭載されているものが多いので、これから双眼鏡を購入しようと思っている人はレティクルとミルスケールという言葉は知っておいた方が良いでしょう。

 

レティクルやミルスケールを知れば楽しみも増える

軍用双眼鏡のシュタイナーには、このレティクル搭載モデルが存在します。 軍事利用を想定してシュタイナーの軍用双眼鏡は作られているので、敵までの距離を把握したり、サイズを確認したりするために使うのです。

 

厳密にいうと、MILは円周(360°)を6400に分割した角度単位であり、1000mで約1mを挟む角度で(厳密には98.2cmを挟む角度)、距離を測定します。円周は2πradですから、その1000倍は6283.18・・・、それに近くて4分割できる(円周は4直角の為))数字ということで6400と決められたのです。

 

とりあえず最初は1キロ先の1メートルの大きさのものが1ミルであるということを知っておくとよいでしょう。1キロ先の対象物を見ていて、目盛りが20であればその対象物は20メートルの大きさということになります。

 

単に遠くの物が見えるというだけではなく、その物がどれくらいの大きさであるのかということやどれくらいの距離にあるのかが分かれば楽しみ方の幅も大きくなりますよね。